本当に もらって嬉しい ノベルティ のつくり方 - 基本の「キ」-
Date:2023.09.30
Category: お役⽴ち情報
こんにちわ。ノベルティ 研究家でtetote代表のミウラです。ブラノベ!に訪問いただきありがとうございます。
今回は本当にいいノベルティを作るための「秘伝のタレ」をお伝えします。これまで200社近くのノベルティ制作に向き合ってきたノウハウを詰め込んだ永久保存版の内容です。ぜひ最後までご覧いただき、喜ばれるノベルティづくりにお役立てください。
この記事はこんな方に向けて書きました
初めて企業ノベルティを制作する方
もらった人が喜ぶおしゃれなノベルティをつくりたい方
いつものノベルティに飽きた・オリジナリティのあるアイテムを作りたい方
一つでも当てはまった方には充実した内容となっております。早速いきましょう!
ブラノベ!流。本当にいいノベルティづくりの手順
STEP1|目的の整理とコンセプトづくり
STEP2|コンセプトを製品に落とし込んでくれるパートナー企業を探す
STEP3|オリジナリティのあるデザイン設計をする
STEP1 |目的の整理とコンセプトづくり
まず、一番やってはいけないこと。それは最初に「どんなノベルティをつくろう?」と具体的なアイテムから入ることです。
同じく、Slackなどで「みなさん今回のイベントどんなノベルティがいいですか?」などゼロベースでチームに聞くのもちょっと待ってください。モノファーストな会話に注意しましょう。
他にも罠は沢山あります。気をつけましょう。
不特定多数に配るはずなのにターゲットをなぜか絞って考えようとする
担当者や決済者のアイテムの好みで選ぼうとする(そして声が大きい人の一存で決まる)
なかなかアイテムが決まらず納期が迫ってきて「えいや」で決める
こういった罠にハマると無難な「よくあるおまけノベルティ」に落ち着いてしまいます。
次に説明する「目的とコンセプト」。まずはここから考えてみると、ふつうのノベルティから脱却し、お!と思ってもらえる素晴らしいノベルティのアイデアがみつかります。
ノベルティ の「目的」を整理する
私は15年ほど企業ノベルティの企画や制作をしていますが、一番面白いと感じるのは「部署によって目的は大きく変わる」ことです。図で見るとよくわかります。
マーケティング部署だと購買意欲を掻き立てることがノベルティづくりの目的になることが多く、キャンペーン企画や販促企画と紐づくことが多いです。一方で管理部門(人事部や経営企画部など)では企業理念の浸透を図ることがノベルティづくりの目的になることが多く、社内イベントで配布することも。
ブラノベ!はBtoB企業様からのご愛顧いただいており、右上の「売り上げ貢献×社外向け」のセールス・マーケでの文脈での発注をいただくことが多いです。
あなたの部署は、どんな目的で何をつくりますか?まずはそこを整理しましょう。
ノベルティ の「オリジナルコンセプト」を考える
目的が整理できたら次はコンセプトづくりに進みましょう。しつこいようですが「何つくろう?」といったモノファーストの会話はここでも最後まで我慢してください。代わりに「コンセプトは何?」を口癖にしてみてください。
コンセプトとは「全体を貫く基本的な観点」のことです。今回企画するノベルティを渡す前と後で受け取った人をどう変化させたいか想像してみましょう。自社の現状のイメージと目指すイメージのギャップを考えることが重要です。
このとき、理想と現実のギャップが大きいと「すごく高価なノベルティじゃないと受け取った人のイメージは変わらないかも・・」という不安がよぎると思いますが、その不安は良いノベルティが生まれる予兆です。多少の予算のブレを承知で理想を追求してアイデア出しをしてみて欲しいです。
ギャップが見えてくると「自社のメッセージを表現できるノベルティとは?」「このノベルティを渡すことで自社のイメージを変えることができるか?」といった選定基準ができてきます。わかりやすい選定基準ができれば、担当者や決済者の目線が合いやすくなり社内の合意形成もスムーズに。
この整理に時間をかけることで、担当者や決済者のモノの好みではなく「もらった人が嬉しいと喜んでくれる」ノベルティを選べるようになります。実際に私が制作に携わった事例をいくつかご紹介します。
サイボウズ様
グループウェア国内最大手のサイボウズ様の「チームワーク」や「働き方」を発信するオウンドメディア「サイボウズ式」10周年記念のノベルティを制作しました。
❶目的=10周年記念ノベルティ。感謝の気持ちを表した「癒し」のコンテンツ企画への誘導を促すノベルティをつくりたい。
❷コンセプト=10年間のご愛顧への感謝と「癒し」の体験を届ける。
仕事で持ち運べるタンブラーのstojo(ストージョ)とオンオフの切り替えができる癒しのバスソルトをセットに。
オウンドメディアで出版も手がけるサイボウズ式さんのイメージに合うように、外箱を本のようなデザインに仕上げました。10周年記念の特集のコンセプトに近い「癒し」をテーマにしたノベルティをチョイスしています。
エス・エム・エス様
介護事業者サポートSaaSである「カイポケ」を運営するエス・エム・エスさんのノベルティを制作しました。
❶目的=イベントにて名刺交換いただいた新規顧客にお渡しするマーケティングツールとしてのノベルティです。
❷コンセプト=介護事業者を本当の意味でサポートする姿勢を伝える。
コロナ禍の介護事業者が一番疲弊していたのは「尋常じゃない回数の手の消毒」でした。そこ担当者の方々と話し合い「手」にフォーカスしたハンドケアアイテムをセレクトさせていただきました。
マクロミル様
マーケティングリサーチで国内最大手のマクロミルさんの年末年始のご挨拶を兼ねたノベルティを制作しました。
❶目的=コーポレートブランディング部が既存顧客のみなさまへブランドメッセージを届けるために制作。
❷コンセプト=営業力/若さ/イノベーションの3つ観点で「どこよりも早い」企業姿勢を伝える。
その名も「どこよりも早い年越しそば」。名前の通り年越しにはまだ早い11月後半にお届けしました。結果、同社社内報での「反響があったノベルティ人気ランキング」TOPに!配ったセールスパーソンから評価をいただけました。
いかがでしょうか。目的の整理とコンセプトづくりから始めることで「よくあるノベルティ」を超えられる可能性、感じていただけましたでしょうか??
STEP1のポイントおさらい
「何を作ろう?」から入らない!
部署として何を目的にノベルティをつくるのか整理する
自社の目指す姿と現状のギャップを埋めるためのコンセプトを考える
多少の予算のブレを承知で理想に近づけるためのアイデアだしをする
STEP2 |コンセプトを ノベルティ に落とし込むパートナー企業を探す
STEP1を意識すると御社だけのノベルティのオリジナルアイデアがまとまります。いよいよ制作進行に進みます。まず、候補となったノベルティの数量・単価・時間を調べてそれを作っている会社を探しましょう。どんなに良いノベルティも金額と納期が見合わなければ成立しません。
ノベルティの制作会社を探す方法は2パターンあります。
「早くて安い」コスパ最優先ならメーカー商社がおすすめ
コスパ重視の方は「ノベルティ×アイテム名」で検索をしてみてください。たくさんサイトが出てきます。よく見てみるとサイトAに表示されているエコバッグが、サイトBにも置いてあったりします。でも、それぞれ在庫量が違う・・・?どういうことでしょうか?実はこんな構造になっています。
一般的なノベルティサイトは大量の商品在庫を抱えています。アイテムの仕入れ先は大抵アジア圏で大量生産されている物で、サイトAもサイトBも仕入れ先は一緒。だから重複して表示されているのです。
メーカー商社で発注することのメリットとデメリット
メリット
- 大量生産品のため単価が安い
- 在庫商品に「名入れ」するので納期が短い
デメリット
- オリジナルカラーが選べない(作られた在庫のあるカラーからチョイス)
- 印刷スペースが小さい(オリジナルな印象が作りづらい)
- 大量生産、大量廃棄。輸送のエネルギー資源が大きい
メリットはやはり「早い、安い」という点です。発注ロットにもよりますが、大体のノベルティは概ね一個当たりの単価300円〜1000円くらいで制作できます。※印刷する初期の版下代(オリジナルの型を制作するケース)を掲載していないサイトも多いので、必ず見積もりは確認するようにしましょう。納期は早ければ1週間程度。名入れしたい場合も3週間程度で完了するでしょう。在庫は変動するので、決めたら早めに動くのをお勧めします。
オリジナリティと品質重視派にはブラノベ!がおすすめ
企業ノベルティの一般論を詳しく解説してきました。ただ、このブラノベ!に辿り着いた方は、きっと「ふつうの企業ノベルティ」よりおしゃれで、オリジナリティがあって、センスを感じて、ブランディングもできて・・・そんな新しいノベルティを探しているのだと思います。
なぜブラノベ!は他社と違うノベルティやデザイン性が可能なのか?その秘密はこちらです。
アイテムは基本的に受注生産で、国内製造メーカーと直接やりとりをして独自性とクオリティを担保しています。またデザインが可能な範囲をいかに作るか?で商品開発をしていることもポイントとなります。
このような受注生産品を選択することのメリットとデメリットもご紹介します。
メリット
- 他社と被らないオリジナルアイテムが選べる
- デザイン面が大きく世界観が伝わる おしゃれなノベルティができる
- 都度生産で必要な数量だけを制作するため、廃棄もなく移動コストが小さいのでエコ
デメリット
- 在庫を持たない都度生産なのでオーダー量が少なく単価が高く納期がかかる
- オリジナリティのデザインを追求する過程でコストや納期がかかる
こうなるとポイントは「たくさんの数を発注できるか」「制作期間を延ばせるか」が重要になります。とにかく早めにお問い合わせください。もしオリジナリティのあるノベルティを作りたい場合は、年間を通じてノベルティを作るスケジュールを立てておき、自分の部署だけでなく、他の部署も巻き込み数を確保するといった対策をするのがお勧めです。
STEP2のポイント
・ノベルティの納期と単価はなるべく早めに調べ相談しましょう
・単価を下げるためにも色々な部署で募って予算を増やし発注数量を増やす工夫をしましょう
・年間を通してノベルティ活用機会を考え、発注数量を増やすなどの工夫もおすすめです
ここ重要なので、より詳しく「社内でのノベルティ説得方法」を書いてあるこちらの記事もご覧ください!
STEP3|センスがいいと感じてもらうためのデザイン設計をする
いよいよ最終章です。ここまで頑張ったからにはロゴが入っただけのありがちなモノになってしまってはもったいない。ブランドイメージに沿ったオリジナリティとセンス溢れるデザイン設計を行うためのコツをお伝えします。
デザインするときは「その企業らしさ」を表現しましょう
あなたの会社の「らしさ」を作っているデザインパーツを分解し、ノベルティのデザインに落とし込みましょう。企業がもつデザインの要素はそれほど多くありません。
ロゴマーク(企業ロゴ/サービスやプロダクトのロゴ)
キャラクター
キーカラー(企業カラー/サービスやプロダクトのカラー)
まずはこれらのキービジュアルとカラーを伝えるにはどうしたらいいか?を意識しましょう。ロゴだけがやけに目立ったり、アイテムカラーだけが目立つなど狙うイメージと乖離しないようバランスを取りたいところ。
ノベルティには「印刷可能範囲」という考え方があります。大体のアイテムはロゴや文字をプリントできる位置と範囲が決まっています。カラーに関してもフルカラーでできないケースも多く、1色印刷、2色印刷しかできない場合もありますので、注意してサイトを確認してみてください。
印刷面以外にも、アイテムのボディカラーで表現するということも狙いましょう。例えば、ブラノベ!のアイテムは複数のカラーから選べたり、オリジナルカラーで印刷できるものをチョイスしています。アイスクリームスプーンや、stojo、マスクケースなどはボディカラーがある程度決まっています。数あるノベルティを選ぶ時に「自社やサービスのブランドカラーに近い」色を探すのがおすすめです。
忘れがちな「外袋」もチェック!
意外と知られていないことなのですが、ノベルティを入れる袋や箱のデザインにこだわることでクオリティをぐっと高めるという手段もあります。メーカー商社さんでは出来上がったノベルティはOPP袋という透明なビニール袋に入って納品されます。これってちょっと味気ないんですよね。
「もらって嬉しい」ノベルティを目指すなら一番最初に目に触れる外装にもこだわりたいところ。ブランドメッセージをつきの封筒を別途作ったり、パッケージを作ったりすることもお勧めです。
社内にデザインを相談できる人がいない方には・・
ここまでこだわり始めると、社内外のデザイナーさんの力が必要になって難易度が上がります。ブラノベ!のノベルティは簡単におしゃれで独自性のあるデザインができる「カスタマイズオーダー」という仕組みを開発しています。一定の「センス」を担保したノベルティのフォーマットづくりをしているのは現状はブラノベ!だけだと思います。企業ブランドイメージを伝えるために特化しているので、お気軽に相談いただきたいです。
ブラノベ!オリジナルのデザインメソッド
ブラノベ!のノベルティのデザインフォーマットは「どんな企業でもらしさ」を作れることを目指しています。
- ロゴに自信がない会社でも、まるで雑貨屋さんにならぶようなオリジナルグッズに変身します
- ブラノベ!独自のデザインフォーマットを使うor自社のオリジナルデザインか選ぶこともできます
最後はブラノベ!の宣伝ですが、ある程度のセンスを出すには「従来のノベルティのつくり方」では難しいと考えています。ブランドが伝わるデザイン、はブラノベ!のテーマでありとても力を入れて部分なのでご案内させていただきました。
STEP3 のポイント
・会社の「らしさ」を作っているデザインパーツを集め、ノベルティに反映しましょう
・社内にデザインについて相談できる人がいたら相談しながら進めることがおすすめです
...ここまでお付き合いいただきありがとうございました!step3までしっかり進行すれば晴れてあなたの会社らしさが感じられる「本当にもらって嬉しいノベルティ」の完成です。
いわゆる従来型のノベルティメーカーに依頼するもよし、我々のようなデザインや世界観まで対応するメーカーに依頼するも良し。何よりノベルティを届けて何を伝えたいのか、顧客の心をどう動かしたいのか?から考え始めて、それが伝わるアイテム選び、デザイン作成まで落とし込んでみてくださいね。
そして、ここまで一人でやり切るのは大変・・・!と思った方は、ぜひお気軽にご相談ください!