新アイテム!手ぬぐい エコバッグハンカチ 制作のウラ側
Date:2022.08.24
Category: インタビュー
コンビニでちょっとした買い物をする時や、マイバッグを忘れてしまった、ちょっとしたピンチの時に役に立ってくれる手ぬぐい エコバッグハンカチ 。ブラノベ!では企業ノベルティとしてデザインを製作することができます。完全オリジナルの エコバッグハンカチ には、一気通貫で製品を作れる原田織物さんのモノづくりの秘密がありました。
手ぬぐい エコバッグハンカチ の工場見学
和歌山県の高野口という場所にある原田織物さん。かつては多くの参拝客が訪れる高野山への玄関口であり、人々が行き交う賑やかな街だったそう。そして江戸時代から続く、綿の一大生産地という歴史があり、今でも繊維工業が続いています。
出迎えてくれたのは、原田織物株式会社 の営業部長平畑さんと製造部マネージャーの小田さん。最後にじっくりお話を伺いました。
手ぬぐいの生地をつくる
まずは機織り工場を見学。糸を撚るところから始まり、それを巨大なビーム(ボビンのようなもの)に巻き付け、生地を織っていきます。生地の種類によって織れる機械が変わるそうで、効率を求めるなら最新の機織りだけを使えばいい。
けれど時代に流されず、逆に最新の機織りでは織る事が出来ない独自の生地も作っているそう。
貴重な織り方ができる機織り機は古い時代のドイツ製。新しい工場では、廃業する会社からその製品を買取り、修理して使っていくそうです。
手ぬぐいにデザインをプリントする
出来上がった生地は同じ地域にある加工部署に運ばれ、プリント・断裁・縫製・検品されます。
デザインの版をつくり、画面奥まで続く長い生地に「tetoteの柄」をプリントしていきます。生地は奥へと移動していきます。
断裁・縫製する
若い人の姿も多く、活気に満ちている工場。みな真剣にお仕事に向き合っている姿が印象的でした。
一方で、40年以上働く現役のおばあちゃんも職人の技を活かしていました。断裁を担当されていたこちらの女性は、営業の小田さんのことを子供の頃から知っているそうです。
縫製・検品などは、女性がほとんどだそう。地域の雇用にもつながっています。繊維業の街という1つの文化として続いてきたことを感じました。
一つ一つ、縫製作業を行っていきます。
ノベルティ制作のウラ側 インタビュー
―――今回イチから エコバッグハンカチ を作るにあたり、サイズにこだわりました。ハンカチにしたときにポケットに入るか、バッグとして機能するか。バランスが難しく、何回も試作をしていただきましたね。
小田さん:ウチなりに、まずはどのように縫製するか。話を聞いてちょっと特殊な縫製が必要そうかなと。マチをどうつくるのか? 和裁と洋裁なんかの学校に行って勉強された経歴のメンバーがいるので、一緒に考えながら僕が織ります。それで全体の方向性を決めて、さらに自分たちの工場で生産していくのにどうすればいいか?と言う視点でさらに突き詰めていきます。こだわって綺麗に、となると生産性(スピード)も落ちてしまう。誰でも縫いやすい形にします。
―――原田織物さんとモノづくりするにあたり思ったのは、サンプルを作るフットワークがとても軽く、上がってくるのも早い。日本の繊維メーカーさんはまず新しい商品を作ろうとか、できる会社自体が元々少ない印象があったので驚きました。
平畑さん:うちは繊維業では国内でも珍しい一気通貫体制なんです。この体制のいいところは各部署が連携をしていて、最終製品もみんなが見れる。日本の繊維業は基本的に分業で製品を作り込むケースが多い。はた屋にプリント、縫製屋さん、そのほうが効率はいいし実際それで成り立っているが、どこかでうまくいかないことが発生してしまうことも。
平畑さん:元々、先々代はヨーロッパアメリカ向けにランチョンマットや手機で織っていました。織るだけだと作業効率も良くて採算も取れる。なのにずっと織り以外の周辺の仕事も社内で行ってきました。「なんでそんなめんどくさいことを?」とよく言われたモノです。
―――確かに、一般的に考えれば分業で連携した方が、効率が良いですよね。
平畑さん:はい。実は生地だけではなく、自分たちが製品にしたものを確認してからお客さんに届けたいという思いがありました。そのうち時代が変わりこの30〜40年で分業で1部の作業だけを行うような業態はうまくいかなくもなってきました。
小田さん:わたしも、ミシン縫製、プリントなど1-2年ほど現場を全て体験しています。他の部署でも平畑から繋いでもらった人脈でどんどん仕事が派生したりと、覚えれば覚えるほど楽しくなっていました。
平畑さん:わりかし自由なんですよ。せっかく働くんですから楽しい方が良いじゃないですか。いろいろな部署を経験したら、営業としてお客様の前で全て説明ができたり、商品を開発する話ができる。
―――実際の製造過程を見ていると、一気通貫だからこその強みを感じることができます。繊維業の方と話をしていると、海外で低コスト・大量生産の勢いが高まっているとお聞きします。その流れはどう考えていますか?
平畑さん:日本の繊維業は残っていくことが難しくなっているのは事実です。最初は中国、そして韓国、台湾が上がってきて、いまは東南アジアも。
日本人は生まれながらにたくさんの布製品に触れてきているので、肌触りについてこだわりをもつ特殊な民族。他にはイタリアやフランスなんかもそうですね。
(写真:特殊な織り方のキッチン用品やボディクロスなど多種多様な製品を生産されている。)
平畑さん:お客様も「その生地に触れた感覚」の面で、海外製ではなく我々の商品を選んで評価して頂いています。糸の作り方、より返し、糸の番手。使い勝手のことを考えたものづくりなので、同じ生地でも、海外で作ろうとしたら似たようなものができるかもしれないけど、手触りとしては真似できないクオリティだと自負しています。
――売り上げも右肩上がりの原田織物さんは、日本人の繊細な感覚に認められたものづくりということですね。こんなに素晴らしい原田織物さんの名前がもっと知られたらいいなあと思うのですが、どう伝えたらいいかなと思っていて。
平畑さん:我々は請負メーカーなのであまり表に出なくていいと思ってるんです。
それに繊維のことは番手のことから生地のロットのこと、プリントのことまでかなり専門的な知識が必要なので、相手が全く何も知らない状態だとこちらも正直やり辛い(笑)。
平畑さん:なのでtetoteさんのように、メーカーとクライアントを繋ぐ経験のある方が間に入ってもらえると安心ですね。
―――そう言って頂けると嬉しいです。企業のオリジナル手ぬぐいエコバッグハンカチ制作をお願いできるように頑張ります。本日はお忙しい中ありがとうございました。
平畑さん・小田さん:ありがとうございました。
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